入庫事例

アイドリング不安定

車の不調のため来店されました。今回のお車はホンダのライフです。

ご用命は

・アイドリングが不安定（止まりそうになる）

・発進時に進みにくい

とのことなのでまずはお客様と一緒に試運転に行き症状を確認します。

状態を確認したところでまずは、テスターをかけてエンジンの状態を確認します。

異常なしのデータが表示されたので次は１番疑わしい消耗部品の点検をしていきます。

ダイレクトコイルとスパークプラグという部品です。

燃料に火花を散らして着火させる役割のスパークプラグと

スパークプラグに必要な電圧を作り出す部品

どちらもエンジンの安定した稼働には欠かせない部品です。

ダイレクトコイルという部品は劣化はしていたものの症状の原因ではありませんでした

原因はスパークプラグで先が少し潰れていました。画像の矢印の部分です。

右の新品と比べると角度の違いと隙間が狭いのがわかります。

この少しの違いでも車にとっては不調につながります。

なので通常は先がつぶれないように気を付けて交換するものです。

今回初めてのお客様でこの車の整備を記録している書類も一切なかったため

いつどこでこの部品を交換したのかは不明です。

新品部品に交換したところアイドリングの不安定は解消されました。

スパークプラグを交換したことでアクセルのフケ具合も少し改善されたのですが

試運転の時に感じた発進時の進みにくさはブレーキの引きずりも関係していそうです。

この辺の感覚は経験豊富な工場長が頼りになります。

ブレーキの部品が錆で固着していました。

効きっぱなしの状態で走行していた状態ですね。

スピードに乗れば感じにくいですが発進時には重たい感じがします。

部品の交換と錆び付いた箇所のオーバーホール（研磨・洗浄・給油など）一式です

これで発進時の進みにくさも解消されました。

すべての作業が完了しお客様へ作業内容のご説明を終えたあと

一緒に同乗し試運転をしました。

BeforeとAfterの乗り心地の違いに驚かれていました。

喜んで笑顔で帰られるお客様の顔をみるのが一番の励みになりますね。